テンプレート:Conjure

このテンプレートConjureは、ウィキソースの<pages/>タグと似たトランスクルージョン機能を提供します。

使い方 編集

引数 編集

引数名 既定値 説明
index 読み込むページを指定します。名前空間を示す接頭語をつけることで標準名前空間以外のページを読み込むことができます。
pages Page名前空間の読み込み範囲を指定します。FIRST;LAST;STEPで構成される数列をカンマ区切りで一つ以上指定します。FIRSTは必須でLASTとSTEPは省略可能です。STEPのみが省略された場合はSTEPはFIRSTとLASTの大小に応じて1または-1となります。読み込むページがPage名前空間以外の場合はこの引数pagesは無効です。
fromsection 切り出し開始セクションを指定します。Page名前空間の場合は、最初のページのみ探します。
tosection 切り出し終了セクションを指定します。Page名前空間の場合は、最後のページのみ探します。
onlysection 切り出しセクションをひとつだけ指定します。Page名前空間の場合は、最初と最後のページのみ探します。
showlink 1 本文の左に配置される元ページへのリンクを表示しない場合は0を、既定文字列"元ページ"でリンク表示する場合は1を、任意の文字列でリンク表示する場合はそれ以外を指定します。Page名前空間のページをリンク表示する場合は、任意の文字列ではなく必ずページ文字列になります。
gaplink 0 本文の左に配置される元ページへのリンクと本文の間の余白の長さをem,pt,pxなどの単位をつけて指定します。負の値は指定できません。
excludecat 読み込みを防止したいカテゴリをカンマ区切りで1つ以上指定します。例えば読み込まれるカテゴリから「スタブ」と「底本選択ページ」と「25%」を除外するには「excludecat=スタブ,底本選択ページ,25%」を指定します。
bindCKJ 0 bindCKJ=0の時は改行除去をしません。bindCKJ=1の時はWikitextの改行で分断されたCJK文字と全角英数字を改行除去して接続します。bindCKJ=2の時はCJK文字と全角英数字とテンプレート:Ruby、R、Rsを改行除去して接続します。bindCKJ=3の時はCJK文字と全角英数字とテンプレート:Ruby、R、Rs、Rbcmnt、Rbcmnt2を改行除去して接続します。それ以外の時はCJK文字と全角英数字とbindCKJで渡された文字列をコンマ区切りした一つ以上のテンプレートを改行除去して接続します。例えば、bindCJK=r,re,レとするとCJK文字と全角英数字とテンプレート:r、re、レを改行除去して接続します。
bindwest 0 Wikitextのハイフン付き改行で分断されたヨーロッパ語文字の単語を復元するには1を指定します。bindwest=1の場合、底本の改行位置を維持したままハイフン付き改行の改行だけ除去できるので整形する手間を省けます。「ヘルプ:タイポグラフィの基本ガイド」で示された行末尾のハイフンを保持するには、ハイフンの前にバックスラッシュ「\」を配置します。bindwest=1の場合でも、例えば「twenty-」を「twenty\-」とすることでハイフンを保持します。
titlepath 読み込んだページに含まれる相対パス("../"など)をtitlepathの絶対パスに変換します。titlepathを指定しない場合は、元ページの絶対パスに変換します。元ページがPage名前空間でありながらtitlepathが指定されていない場合は、相対パスの処理を行いません。
rplptnN N番目の置換前パターン文字列をLuaの正規表現で指定します。Nは正の整数で数値の小さい順に置換が実行されます。Nが9を超える場合は、このテンプレートではなくモジュール:Remixの関数conjureを使って下さい。
rplfmtN N番目の置換後フォーマット文字列を指定します。正規表現のキャプチャ文字列は%1などで展開できます。
rplhanN 0 rplptnNとrplfmtNのすべての全角英数記号文字を半角文字に変換してから処理するには1を指定します。「w:数値文字参照」よりも視認性の高い記述が可能になります。
rplerrN rplptnNで指定した置換前パターン文字列がヒットしなかった時の挙動を指定します。何も指定しなかった場合や"skip"を指定した場合はヒットエラーを無視してそのまま表示します。"error"を指定した場合は所定のエラー文字列を表示します。"blank"を指定した場合は何も表示しません。それ以外の文字列を指定した場合はその文字列を表示します。
kanji_old2new 0 kanji_old2new=1の時に旧字を新字に置き換えます。モジュール内で別モジュール「モジュール:CharacterJPN」を利用しています。kanji_old2new=0の時は置き換えをしません。
oldnew kanji_old2new=1の時に置き換える新旧字以外の変換前後文字を旧新旧新旧新…の順に一列に並べます。使用例は「軍用記」をご確認ください。
exclude kanji_old2new=1の時に新字への変換を行わない旧字を一つ以上指定します。ただし異体字セレクター使用領域(U+F900からU+FAFF、U+2F800からU+2FA1Fなど)は必ず新字に変換されます。「萬」や「龍」など今も広く用いられている旧字を新字に変換したくない時に有用です。
exold kanji_old2new=1の時に置き換える新旧字以外の変換前文字を一つ以上指定します。exoldとexnewは文字の組と数が同じである必要があります。漢字を等幅表示できない環境ではそれぞれの漢字の横座標がずれて閲覧・編集しにくいのでoldnewの使用をお勧めします。使用例は「信長公記」をご確認ください。
exnew kanji_old2new=1の時に置き換える新旧字以外の変換後文字を一つ以上指定します。
hexdump hexdump=1の時にhexdump形式で出力します。
 

使用例1 編集

夏目漱石「こころ」の上巻の九章だけを読み込んで、「テンプレート:Ruby」を「テンプレート:Rbcmnt2」のlargerサイズgreenルビに、私を👻に、先生を🧙にそれぞれ置き換えて、元ページのリンク表示文字列を「💙こころ💝」としてblockquote内に出力するサンプル。rplhan1=1を指定するとrplptn1の置換前パターン文字列が全角文字から半角文字に置き換わりますが、その影響で意図せず括弧「」と句点。も半角文字に変換されて検索がヒットしなくなるのを回避するために、括弧と句点の位置の文字を任意の一字を意味する正規表現"."(ドット)に置き換えた置換前パターン文字列にしています。

{{Conjure|index=こころ|rplptn1=^.+天罰だからさ.といって高く笑った.%s*(=== 九 ===.-)=== 十 ===.*$|rplfmt1=<blockquote>{{rbcmnt2|boot=1}}
%1
</blockquote>|rplhan1=1|rplerr1=error|rplptn2={{[rR]uby||rplfmt2={{rbcmnt2|tcolor=green|tsize=larger||rplhan2=1|rplptn3=私|rplfmt3=👻|rplptn4=先生|rplfmt4=🧙|showlink=💙こころ💝}}

[💙こころ💝]

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 ​わたくし​​👻​の知る限り🧙と奥さんとは、仲の​い​​好​い夫婦の​いっつい​​一対​であった。家庭の一員として暮した事のない👻のことだから、深い消息は無論​わか​​解​らなかったけれども、座敷で👻と​たいざ​​対坐​している時、🧙は何かのついでに、​げじょ​​下女​を呼ばないで、奥さんを呼ぶ事があった。(奥さんの名は​しず​​静​といった)。🧙は「おい静」といつでも​ふすま​​襖​の方を振り向いた。その呼びかたが👻には​やさ​​優​しく聞こえた。返事をして出て来る奥さんの様子も​はなは​​甚​だ素直であった。ときたまご​ちそう​​馳走​になって、奥さんが席へ現われる場合などには、この関係が一層明らかに二人の​あいだ​​間​​えが​​描​き出されるようであった。

 🧙は時々奥さんを​つ​​伴​れて、音楽会だの芝居だのに行った。それから夫婦づれで一週間以内の旅行をした事も、👻の記憶によると、二、三度以上あった。👻は​はこね​​箱根​から貰った​えはがき​​絵端書​をまだ持っている。​にっこう​​日光​へ行った時は​もみじ​​紅葉​の葉を一枚封じ込めた郵便も貰った。

 当時の👻の眼に映った🧙と奥さんの間柄はまずこんなものであった。そのうちにたった一つの例外があった。ある日👻がいつもの通り、🧙の玄関から案内を頼もうとすると、座敷の方でだれかの話し声がした。よく聞くと、それが尋常の談話でなくって、どうも​いさか​​言逆​いらしかった。🧙の宅は玄関の次がすぐ座敷になっているので、​こうし​​格子​の前に立っていた👻の耳にその​いさか​​言逆​いの調子だけはほぼ分った。そうしてそのうちの一人が🧙だという事も、時々高まって来る男の方の声で解った。相手は🧙よりも低い​おん​​音​なので、誰だか​はっきり​​判然​しなかったが、どうも奥さんらしく感ぜられた。泣いているようでもあった。👻はどうしたものだろうと思って玄関先で迷ったが、すぐ決心をしてそのまま下宿へ帰った。

 妙に不安な心持が👻を襲って来た。👻は書物を読んでも​の​​呑​み込む能力を失ってしまった。約一時間ばかりすると🧙が窓の下へ来て👻の名を呼んだ。👻は驚いて窓を開けた。🧙は散歩しようといって、下から👻を誘った。​さっき​​先刻​帯の間へ​くる​​包​んだままの時計を出して見ると、もう八時過ぎであった。👻は帰ったなりまだ​はかま​​袴​を着けていた。👻はそれなりすぐ表へ出た。

 その晩👻は🧙といっしょに​ビール​​麦酒​を飲んだ。🧙は元来酒量に乏しい人であった。ある程度まで飲んで、それで酔えなければ、酔うまで飲んでみるという冒険のできない人であった。

「今日は​だめ​​駄目​です」といって🧙は苦笑した。

「愉快になれませんか」と👻は気の毒そうに聞いた。

 👻の腹の中には始終​さっき​​先刻​の事が​ひ​​引​​かか​​懸​っていた。​さかな​​肴​の骨が​のど​​咽喉​に刺さった時のように、👻は苦しんだ。打ち明けてみようかと考えたり、​よ​​止​した方が​よ​​好​かろうかと思い直したりする動揺が、妙に👻の様子をそわそわさせた。

「君、今夜はどうかしていますね」と🧙の方からいい出した。「実は👻も少し変なのですよ。君に分りますか」

 👻は何の答えもし得なかった。

「実は​さっき​​先刻​​さい​​妻​と少し​けんか​​喧嘩​をしてね。それで​くだ​​下​らない神経を​こうふん​​昂奮​させてしまったんです」と🧙がまたいった。

「どうして……」

 👻には喧嘩という言葉が口へ出て来なかった。

「妻が👻を誤解するのです。それを誤解だといって聞かせても承知しないのです。つい腹を立てたのです」

「どんなに🧙を誤解なさるんですか」

 🧙は👻のこの問いに答えようとはしなかった。

「妻が考えているような人間なら、👻だってこんなに苦しんでいやしない」

 🧙がどんなに苦しんでいるか、これも👻には想像の及ばない問題であった。

 

使用例2 編集

遠藤隆吉「易と人生」のPage名前空間にある「EkiToJinsei.djvu」の1、3、5、10ページだけを読み込み、引数delimを指定してページ間に数行の空行を挿入し、元ページへのリンクと本文の間の余白の長さを10emにします。

{{Conjure|index=EkiToJinsei.djvu|delim={{nop}}

{{nop}}|pages=1;5;2,10|gaplink=10em}}

[表紙]易と人生   遠藤隆吉著


[-]== 易と人生 ==

  • 易と人生
  • 易占
  • 筮法
  • 陰中陽陽中陰
  • 八卦の生成
  • 處世の易


[目次]易と人生  目次

一 易と人生 ………一
 イ 六十四卦の順序 ………一
 口 各爻の哲學 ………一
 ハ 六十四卦と人生 ………三
 ニ 周易の價値 ………五
二 易占 ……一三
 イ 占筮の原理 ……一三
 口 占筮法 ……一七
 ハ 考變占 ……一九
 二 雜占法 ……二一
 ホ 易の實用 ……二三


[2]道理の順序であると云つて書いてあるけれども、夫は全然牽强附會の說で聖人が書いたとは思はれない。夫は兎に角易卦の排列夫れ自身に於て學理的でないと思ふ。所で六十四卦の順序は他の順序と取換へた方が宜からう、他の新らしい順序に排列せらるゝであらうと云ふ考えはどう云ふところから起つて來たかと云ふと周易を哲學として抽象して見たいと云ふ硏究の結果から出て來たのである。周易には上下經と其他に十翼と云ふのがある、十翼は普通の文章であるからして其十翼各篇に付て哲學を抽象することは容易く出來る、例へば上象下象、上象、下象、上繫辞、下繫辞、文言、說卦、序卦、雜卦の哲學のやうな工合に、各篇に於て其哲學思想を抽象することが出來る、夫れに依て十翼全体に亘つて抽象すると云ふことは出來ないことではない、所が上經下經になるとどうも一つに偏つて哲學系統として一種の思想を見はすことは出來ない、どう考へても上下經から哲學の系統を編出すと云ふこと


 

使用例3 編集

Page:成吉思汗実録.pdf/1」をhexdump出力します。異体字セレクターU+FE00の埋め込み箇所が「FE00」として可視化されています。

{{Conjure|index=Page:成吉思汗実録.pdf/1|hexdump=1}}
00000000🧐   007B   007B   004D   0061   0072   0067   0069   006E   004E   006F   0074   0065   007C   006D   0061   0072 🧐{{MarginNote|mar🧐
00000010🧐   0067   0069   006E   003D   006C   0065   0066   0074   007C   006D   0061   0072   0067   0069   006E   002D 🧐gin=left|margin-🧐
00000020🧐   0077   0069   0064   0074   0068   003D   0033   0030   0030   007C   0074   0065   0078   0074   003D   005B 🧐width=300|text=[🧐
00000030🧐   005B   0050   0061   0067   0065   003A   6210   5409   601D   6C57   5B9F   9332   002E   0070   0064   0066 🧐[Page:成吉思汗実録.pdf🧐
00000040🧐   002F   0031   007C   0026   0023   0039   0031   003B   5143   30DA   30FC   30B8   0026   0023   0039   0033 🧐/1|[元ページ&#93🧐
00000050🧐   003B   005D   005D   007D   007D   003C   006E   006F   0069   006E   0063   006C   0075   0064   0065   003E 🧐;]]}}<noinclude>🧐
00000060🧐   003C   0070   0061   0067   0065   0071   0075   0061   006C   0069   0074   0079   0020   006C   0065   0076 🧐<pagequality lev🧐
00000070🧐   0065   006C   003D   0022   0034   0022   0020   0075   0073   0065   0072   003D   0022   0043   0045   0053 🧐el="4" user="CES🧐
00000080🧐   0031   0035   0039   0036   0022   0020   002F   003E   003C   002F   006E   006F   0069   006E   0063   006C 🧐1596" /></noincl🧐
00000090🧐   0075   0064   0065   003E   5143   306E   592A   7956   FE00   0020   592A   5B97   306E   6642   3001   6F20 🧐ude>元の太祖︀ 太宗の時、漠🧐
000000A0🧐   5317   306E   6587   81E3   0020   7121   540D   6C0F   0020   64B0   308A   305F   308B   3092   3001   000A 🧐北の文臣 無名氏 撰りたるを、.🧐
000000B0🧐   000A   65E5   672C   0020   660E   6CBB   0020   4E09   5341   4E5D   5E74   3001   76DB   5CA1   306E   90A3 🧐.日本 明治 三十九年、盛岡の那🧐
000000C0🧐   73C2   0020   901A   4E16   0020   8B6F   3057   3066   6CE8   3057   305F   308B   3001   000A   000A   000A 🧐珂 通世 譯して注したる、...🧐
000000D0🧐   007B   007B   0063   0065   006E   0074   0065   0072   002F   0073   007D   007D   000A   007B   007B   0072 🧐{{center/s}}.{{r🧐
000000E0🧐   0065   0073   0069   007A   0065   007C   0078   0078   002D   006C   0061   0072   0067   0065   007C   6210 🧐esize|xx-large|成🧐
000000F0🧐   5409   601D   0020   6C57   0020   5BE6   9304   3002   007D   007D   000A   007B   007B   0063   0065   006E 🧐吉思 汗 實錄。}}.{{cen🧐
00000100🧐   0074   0065   0072   002F   0065   007D   007D   000A   000A   000A   007B   007B   0072   0069   0067   0068 🧐ter/e}}...{{righ🧐
00000110🧐   0074   002F   0073   007D   007D   000A   6771   4EAC   0020   7BC9   5730   0020   6D3B   7248   0020   88FD 🧐t/s}}.東京 築地 活版 製🧐
00000120🧐   9020   6240   306B   3066   5370   5237   3057   3001   000A   000A   5927   65E5   672C   0020   5716   66F8 🧐造所にて印刷し、..大日本 圖書🧐
00000130🧐   0020   682A   5F0F   0020   6703   793E   FE00   306B   3066   767C   884C   3059   3002   000A   007B   007B 🧐 株式 會社︀にて發行す。.{{🧐
00000140🧐   0072   0069   0067   0068   0074   002F   0065   007D   007D   003C   006E   006F   0069   006E   0063   006C 🧐right/e}}<noincl🧐
00000150🧐   0075   0064   0065   003E   003C   002F   006E   006F   0069   006E   0063   006C   0075   0064   0065   003E 🧐ude></noinclude>🧐