トーク:聖書
ちょっと思ったのですが、もっとやりやすいようにガイドライン的なものって定めたほうがよくないですか?
ウィキソースにふさわしい聖書を、いろいろなたくさんの利用者が力を合わせて自主的・自発的に持ち寄り、分かち合うのは、とてもすばらしいことですし、これからもやっていきたいと強く願っています。
そのいろいろな人が力を合わせることは、ほかのウィキメディアプロジェクト同じように、ウィキソースの聖書のためになくてはならないものですが、あまりにも我々のすることがいろいろすぎて、一定の不整合が見受けられるのも現状だと思います。
たとえば新約聖書『マタイの福音書』1章21節を各翻訳で参照する際、あるものはこのようにします。
- 正教本会版
- マトフェイ伝01#1:.E4.BA.8C.E4.B8.80
- ラゲ訳
- マテオ聖福音書1 (ラゲ訳)#1:21
- 文語訳
- マタイ傳福音書(文語訳)#1:21
- 口語訳
- マタイによる福音書(口語訳)#1:21
- 電網聖書
- マタイによる福音書 (電網訳)#1:21
またさらに節参照に未対応のものは、つぎのように1章を参照するしかありません。
- ヘボン訳
- 馬太傳第一章
- 明治元訳(明治37年)
- 馬太傳福音書(明治元訳) 第一章または馬太傳福音書(明治元訳) 第一章#第一章
- 明治元訳(大正4年)
- 明治元訳新約聖書 (大正4年)/馬太傳福音書#第一章
- 文語訳
- マタイ伝福音書-第一章 (文語訳)
- 新契約
- マタイ傳聖福音(新契約聖書) 第一章またはマタイ傳聖福音(新契約聖書) 第一章#第一章
節参照できるものも、先頭のふたつがほかとちがい、ページ名に章番号が含まれています。
また、丸括弧の直前を空けるか空けないかもそれぞれちがいます。ウィキペディアで同じ名前の項目を区別する丸括弧は空けたと思います。
ページの名前や番号づけ、訳書名の表し方とかも、全体の釣り合いを考えてリニューアルできればと思います。
具体的には、このようなことに気をつけて、みんなでスタイリッシュでカッコいいやり方を考え、持ち寄るときもそれを読むときも、みんなが今よりももっと使いやすいようにしたいです。
- 各巻とその章や篇、それらの節などを参照する方法のフォーマットの整合性(識別)
- 本文をウィキソースとして構成したり配置したりするフォーマットの整合性(構造)
- 聖書の各翻訳とそのページ・見出しなどの命名規則のフォーマットの整合性(命名)
手許の正教本会版では「マトフェイ福音」などとあり、「マトフェイ伝」は見当たらないので、マトフェイ福音 (正教本会版1902)#1:21みたいな感じがいいと思います。
1902をつける理由は、口語訳のように同じ名前でも発行年によって4つぐらい微妙にバリエーションがちがうやつがあるので、全部につけるのが確実であるためですが、手間がかかるのも事実です。
だが、そうしてゆけば、ことし2017年に出る新改訳の新しいのがウィキソースに加わるときは、マタイの福音書 (新改訳2017)#1:21のようにできるでしょう。
手間の件は、別名とかエイリアス的なものが使えるようにして対応するとよいと思います。
たとえば、Mattとすればウィキソースのいろいろな新約聖書『マタイの福音書』へのリンク集を参照するようにするのです。『マルコの福音書』に対しては同様のページであるマルコによる福音書がすでにありますが、Markとすればよいようにするのです。
略称は、OSIS Book Abbreviationsに準拠するのがよいと思います。
そのリンク集ページを読み進めていくと、いろいろな章や節へのリンクがあり、まあそれは機械的に生成するのがよいと思うのですが、Matt#1:21とするとそのうちの新約聖書『マタイの福音書』1章21節へのリンクを集めたところの見出しを参照するようにしておけば、いざというとき2クリックで該当箇所へ飛べるというわけです。
Matt (NJB)#1:21とすれば、収録された中で最新の新改訳の新約聖書『マタイの福音書』1章21節に飛び、新改訳2017収録後にMatt (NJB2017)#1:21とすると明示的にことし2017年に出る新改訳のそれを指定できるようにします。
同様に、口語訳はMatt (JC)#1:21、Matt (JC1954)#1:21、Matt (JC1975)#1:21、Matt (JC1984)#1:21、Matt (JC2002)#1:21などです。
全体としては、このようにしてゆけばよいのではないでしょうか。
- 各翻訳、巻、章篇、節などの聖書に普遍的な構造上の意味に基づいて、ある程度の共通した本文の記述法や先に述べたフォーマットを、書きやすくて、書いたあとも使いやすいよう、今までのもののよいところを取り入れながら策定する。
- その際、各翻訳それぞれの視覚的なスタイルが活かせるようにする。使用を禁じる趣旨の文書が見当たらなかったので、CSS(段階スタイルシート)で定義するとよいかもしれない。聖書のスタイルは、どれもほぼ共通しているとはいえ、ものによって微妙に異なる部分がある。たとえば2015年に新約の著作権が切れた新改訳第1版は、章のはじまりが「第一章」などでなく「1」のようになっているし、節の終わりもすべて改行されている。
- 今までのものがもったいないので、スクリプトプログラム的な何かを用いて新システムに変換する。その際、今までの旧システムを今後参照すると新システムに転送されるようにするなど、システム移行を支障なく行うようにする。
- また、これまでにあらゆるところで公開されている、著作権の切れた和訳聖書も同時に変換して取り込む。
- 新システムの活用により、ウィキソースの聖書がさらなる発展を遂げる。