枕草子/第五十八段

滝は 音無の滝。布留の滝は、法皇のご覧じにおはしましけむこそ、めでたけれ。那智の滝は、熊野にありと聞くが、あはれなるなり。轟の滝は、いかにかしかましく恐ろしからむ。