↑前年 莊公七年(紀元前687年 翌年↓巻の三 莊公春秋左氏傳

訓読文

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【經】 七年、春、夫人ふじん姜氏きやうし齊侯せいこうばうくわいす。夏四月辛卯しんぼうよる恒星こうせいえず。夜中やちうほしおちあめごとし。秋、大水たいすゐあり。麥苗ばくべうし。冬、夫人姜氏、齊侯にこく[1]に會す。

【傳】 七年(周ノ莊王十年)春、文姜ぶんきやう、齊侯に防[2]に會するは、齊のこゝろざし[3]なり。
 夏、恒星見えざるは、夜あきらかなればなり。星隕ちて雨の如しとは、雨とひとしきなり。
 秋、麥苗無しとは、嘉穀かこくがいせざる[4]なり。

  1. 齊の地。
  2. 魯の地。
  3. 齊侯、文姜に會するの志ありて、魯、之に從ふをいふ。
  4. 稷黍は害を受けざる也。