<< 肉体と霊魂と智との浄潔。 >>
肉体の浄潔は肉体上の汚穢に犯されざる是なり。霊魂の浄潔は心中に起る隠なる慾念より自由を得る是なり。然して智の浄潔は奥義の啓示により成就せらるべし。けだし智はすべて粗大にして五感に属するものより潔めらるゝなり。小児は身体に於ては無罪にして、霊魂に於ても無慾なれども、誰も彼を名づけて智に於ても浄潔なるものとは言はず。けだし智の浄潔は天を観望するの行動そのものに於るの完全にして、彼の天上界の高上なる整飾と無数なる奇蹟の霊妙なる力により五感の関係を待たず喚起せらるべく、而して此楽みは彼等の見えざる勤めにより、智力を以て想像し得らるゝ機微神妙なる啓示の不断何れの時にも変化するものを以て彼此の為に分与せらるゝなり。我等が神は自から我等に覆はれざる智力を以て神を直視するを賜ふべくして、その後直ちに之を洞看するを世々に賜はらん。彼に光栄は帰す。「アミン」。