Wikisource:数式の書き方
この文書はウィキソースの公式な方針あるいはガイドラインの草案です。この文書には拘束力はありません。現在、内容に関してノートページで議論を行なっています。 |
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数式の表示方法・スタイル。本記事はWikisource:高木貞治プロジェクト/スタイルマニュアルをもとに作成したものです。 |
「ヘルプ:数式の書き方 - メタ」も参照
このページは,Wikisource:高木貞治プロジェクト等をすすめる上で,過去に議論されて合意されたもの,あるいは事実上の標準となっているものをまとめたものです.この内容に問題がある,また疑問点がある場合は,トークページで問題提起することができます.校正の段階で一斉に修正するということもあるでしょう.
なお,斜線でかかれている部分は明確な合意がないものです.
表記上の注意
編集基本的に底本の通りに入力します.
- 句読点は全角カンマ(,)と全角ピリオド(.)を用います.その他の約物(括弧など)も全角を用います.ただし,式番号の括弧は半角を用います.
- 数式はどんなに短くても <math>..</math> タグで囲みます.タグの前後には半角スペースを挿入します.
- 本文中の太字は <strong>..</strong> タグで囲みます.
- 本文中の下線は <u>..</u> タグで囲みます.
- 改行を2回(すなわち空行を1行挟む)ことで,段落を分けることができます.段落の先頭の一字下げはしません.
- ダッシュ(──)は全角ダッシュ(─)を2つ続けて打ちます.
- ドイツ語のウムラウトなど特殊文字は文字を直接書きます.たとえば「ä」は ü とせず,ä と入力します.
- デフォルトの状態なら, 編集画面上部「特殊文字」のリンクを押せば, 入力支援ガジェットが開きます (要 javascript?).
- アクセント符号付き文字等の表示が乱れる場合, {{[[Template:|]]}} で囲んで言語を指定すると表示が改善される可能性があります.
数式
編集再掲しますが,数式はすべて math 要素を利用します.math 要素の詳細はm:ヘルプ:数式の書き方を参照してください(但し,リンク先は必ずしもすべての利用可能な機能の完全なリストというわけではありません).
- 例えば 「x 軸」は が変数方向を表わす数式なので "<math>x</math> 軸" と書きます.
- また,‘数値’も(それが数学的な意味合いのものであるならば)式として "<math>1</math>" のように math タグで囲みますが,一方,数式番号などの‘数字’や人名などのアルファベットは数式ではないので math タグで囲いません.
以下は慣用の記号に複数の流儀があるなどの理由で議論のあるものもありますが,底本の表示にあわせる方向で基本的に全会一致が得られると思われるものです.
- ギリシャ文字
- ギリシャ文字の φ, ε は,異体字バージョンの \varphi( ),\varepsilon( )を用います.
- (\phi( )や \epsilon( )とはしない.)
- 大文字は斜体にします.
- (ただし,\varDelta のような系統のコマンドは texvc で(今のところ)利用できないので, \mathit を前置します.)
- ベクトル
- ベクトルは太字正体ではなく太字斜体とし,\boldsymbol{<hoge>} を使います.
- (もともとギリシャ文字は \mathbf では太くなりません.また \mathbf の立体太字を斜体にしようとしても \mathit{\mathbf{<hoge>}} や \mathbf{\mathit{<hoge>}} はうまくいきません.)
- (\mathbf と違い \boldsymbol では文字以外の記号も太くなるので, \boldsymbol{a+b} のような使い方はできません.)
- 関係記号など
- \leqq( ),\geqq( ),\simeq( )を使います.
- (\le, \leq( ),\ge, \geq( ),\cong( )とはしません.)
- 関係の否定は \not を前置します(が,\not{\in} などのように括弧を付けたりすると正しく表示されません).
- 帰属 ∈ の否定 \notin や等号 = の否定 \ne または \neq (いずれも表示は )など専用のコマンドがあるものはそちらを使います.
以下は,サイトの技術上の制限等によって定本との差異をしばしば生ずるため,特に検討を要する事項として広く意見を求めています.
- スペース
- 式中スペースは \quad(全角空白に相当), \qquad(全角空白二個分に相当) を用います.
- 句読点
- 数式中では半角カンマ,半角ピリオドを用います.
- 三点リーダ
- 数式中の省略点は原文では三点リーダ(…)になっていますが,打ち込むときは,演算子の前後では \cdots を,カンマの前後は \ldots を使います.
- 大型記号関連
- 文中では適宜 \textstyle を宣言します.
- 別行立て数式内でコマンドによって文中数式化される部分については適宜 \displaystyle を宣言します.
- \left, \right(\middle は使えないはず?)による括弧の大きさの自動制御は必ずしも適切なサイズ・アキとはならないので,その場合適宜 \big[,l,r,m] 系のコマンド等で手動調整します.
- 場合わけ
- 日本語を含む数式が複数行括弧で括られている場合,表組みを利用します.
- 強制画像化トリック
- m:ヘルプ:数式の書き方にも言及がありますが,空白系のコマンドを利用することで texvc による表示形式の選択機能にかかわらず,通常 HTML でレンダリングされるような小さい数式でも PNG 画像化することができます.当プロジェクトではこれを基本的には故意に使用しません.
- 数式の表示形式は個人設定の数式の項である程度の制御方法を指定・変更できます.
- 画像サイズが文字サイズに追随しない環境や透過PNGをうまく表示できない環境等への配慮(あるいは音声ブラウザなどの特殊環境)といった画像を嫌う環境のこともありますが,それらについて定性的・定量的な意見の集約があるわけではなく,統一的な見解は得られていないことに注意してください.
- 本文も含めて,表示に関しては一般を考えるといろいろと考慮すべきことが多すぎるので,ユーザ個人のウェブブラウザの設定(やカスタムスタイルシート)に任せて深入りしないという方向性で考えたい.
- 欧文・セリフ書体が優先される設定を薦める程度で読むストレスは軽減できるはずと信じたい.
テンプレート
編集使用法はそれぞれのリンク先を参照してください.
- 別行立ての数式
- {{equation}}
- 脚注
- {{footnotetext}}
- 小書き
- {{note}},{{note-end}}
- [注意]や[附記]
- {{remark}},{{remark-end}}
- 小書きにしたいときは別途{{note}}~{{note-end}}で囲むか,{{smallremark}},{{smallremark-end}} を使う.
- 証明
- {{proof}},{{proof-end}}
- 定理,附録の系,附録の定義
- {{theorem}},{{theorem-end}}
- 例
- {{example}}, {{example-end}}
- 主張(汎用), (番号つき)箇条書き等
- {{claim}}, {{claim-end}}
label
編集TeXでいうlabelは,HTML上ではアンカーidにより実現しています.idは次の書式となります.
- 定理
- th:(number)
- 注意や附記
- remark:(label)
- 式番号
- eq:(label) …… eq:(節番号).(数式番号) の形式となっているのが望ましい.
MediaWikiの制約
編集WikisourceはMediaWikiエンジンを用いていますが,入力作業を行う上で制限事項があります.
- 数式(<math>..</math>)中で日本語文字を用いることができません.
- 複数行数式の特定の行に式番号を表示することができません.
MediaWikiの制約やその他やむを得ない事由により底本と異なる表記をとらざるを得ない場合は,編注を挿入します.
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