成吉思 汗 實錄チンギス カン ジツロク 卷マキの十ジフ。
§230(10:01:02)白鳥庫吉訳『音訳蒙文元朝秘史』(東洋文庫,1943年)
成吉思 合罕チンギス カガン 宣ノリタマはく「雲クモ額兀列ある夜ヨル、我ワが天窓ソラマド斡嚕格ある房ヘヤの廻マハ額額嗹りに臥フして、靜シヅカ斡嚕克訥塔に睡ネム溫塔兀勒らしめて、この額捏位クラヰ斡舌欒に到イタらせたる老功ラウコウ斡脫古思の我ワが宿衞シユクヱイ、星ホシ豁都︀ある夜ヨル、我ワが帳殿チヤウデン斡兒朶の房ヘヤの周圍マハリ豁兒臣に臥フして、蒲團フトン斡舌欒の內ウチを驚オドロ斡黑札惕合かさざりし慶サイハヒ斡勒澤ある我ワが宿衞シユクヱイは、高タカ溫都︀兒き位クラヰ斡舌欒に到イタらせたり。變動ヘンドウ失勒只𡂰し居ヲる風雪フヾキに、顫ワナヽ失勒古惕刊かし居ヲる冷氣レイキに、瀉ソヽ赤惕渾ぎ居ヲる雨アメに、我ワが編壁アミタルカベ失勒帖速ある房ヘヤの周圍マハリに休ヤスミ只啉を爲ナさず立タちて心コヽロ只嚕格を安ヤスからしめたる誠マコト申の心コヽロある我ワが宿衞シユクヱイは、快活クワイクワツ只兒合郞なる位クラヰに到イタらせたり。亂ミダ亦不侖れ居ヲる敵テキの中ナカに、我ワが土堤トテイ亦兒格ある家イヘの周圍マハリに、瞬マタヽキ希兒篾思もせず勸スヽ亦惕合めて立タちたる賴タノミ亦帖格勒ある我ワ