詩二十三篇・三十九篇・九十篇 (日本聖公会訳)

二十三にじふさんぺん

編集

1 しゅわれ牧者ぼくしゃなり

われはともしきことなからん

2 しゅはわれをみどりに、さしめ

いこひのみぎにともなひたまふ

3 しゅはわが霊魂たましひをいかし

聖名みなのゆゑをもてただしきみちにみちびきたまふ

4 假令たとひわれかげたにあゆむとも災害わざはひをおそれじ

なんぢわれとともいまし、なんぢしもとなんぢのつゑわれをなぐさむ

5 なんぢわがあだまへわがためえんをまうけ

わがかうべあぶらそそぎたまふ、がさかづきはあふるゝなり

6 われあらんかぎり、恩恵めぐみ憐憫あはれみとはかならわれにそひきたらん

われ永遠とこしへしゅみやうちすまはん


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにありいまあり 世々よよかぎりなくあるなり アァメン

三十九さんじふくへん

編集

1 われさきにへり、われしたをもてつみをかさゞらんために

すべてのみちをつゝしみ

2 あしものまへるあひだは

くちに、くつわをかけんと

3 われもだしておふしとなり、ことすらことばいださゞりき

うれひなほおこれり

4 こころわがうちあつくなり、おもひつゞくるほどもえたり

かくてわれしたへらく

5 しゅねがはくはをはりと、幾何いくばくなるとをらしめたま

無常はかなきを、らしめたまへ

6 しゅわがすべてのつかぎさらしめたま

わが生命いのちみまへにてはきにことならず

7 すべてのひとみなそのさかりときだにも

むなしからざるは

8 ひとにあるはかげことならず、そのおもなやむことむなしからざるなし

そのたくはふるものたれに、をさまるをらず

9 しゅよ。いまなにをかたん

わが、のぞみはしゅにあり

10 ねがはくはわれすべてとがよりたすいだしたまへ

おろかなるものそしらるゝこと、なからしめたま

11 われもだしてくちひらかざりき

しゅこれをたまへばなり

12 ねがはくはしゅせめわれよりはなちたまへ

しゅこらさるゝによりて、ほろぶる、ばかりにりぬ

13 しゅつみをめてひとこらし、そのしたよろこところのものをしみくらふがごとせしめたま

もろもろひとむなしからざるなし

14 あゝしゅよ。ねがはくはが、いのりをきゝ

さけびみみを、かたぶけたま

15 なみだもだたまなか

われしゅ旅人たびびとなり、すべ列祖おやたちごとく、やどれるものなり

16 われ此処ここりてせざるさき

しゅわれをすぐしてさわやか、ならしめたま


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにありいまあり 世々よよかぎりなくあるなり アァメン

九十くじつぺん

編集

1 しゅよ。しゅわれらの住所すみかなり

往古いにしへより世々よよわれらの住所すみかなり

2 やまいまだなりでず、しゅいまだ世界せかいとをつくたまはざりしときしゅかみなり

永遠とこしへより永遠とこしへまでしゅかみなり

3 しゅひとをちりかへらしめて、たまはく

ひとなんぢらかへるべしと

4 しゅ目前めのまへにはとせすでぐるきのふごと

またのまの、一更ひとときにおなじ

5 しゅこれらを大水おほみづごとながらしめたま

かれらはひとねむりごとく、あしたづる、青草あをくさのごとし

6 あしたいでさか

ゆふべにはられてるゝなり

7 われらはしゅいかりによりて

しゅ憤怒いきどほりによりてまど

8 しゅわれらの不義ふぎを、まへ

われらのかくれたるつみかほひかりなかきたまへり

9 われらのもろもろは、しゅいかりによりて

われらのすべてとしくるは、一息ひといきのごとし

10 われらがとしななぎず

あるひ健康すこやかにして、八十歳やそぢいたらん

11 されそのほこところはたゞ艱苦なやみと、悲哀かなしみとのみ

そのりゆくことすみやかにして、われらもまたれり

12 たれしゅいかりちかららんや

たれしゅおそるゝおそれたくらべて、しゅの、憤怒いきどほりらんや

13 ねがはくはわれらにおのかぞふることををし

智慧ちゑこころしめたま

14 しゅかへりたまへ、かく幾何いくそとき、たまふや

ねがはくはしもべらにかかはる御心みこころをかへたまへ

15 ねがはくはあしたわれらをしゅ憐憫あはれみにてあき、たらしめ

をはるまでよろこたのしませたま

16 われらをくるしめたまへるもろもろたくらべて、われらをなぐさたま

われらの災禍わざはひかかれるもろもろとしたくらべて、われらをたのしませたま

17 ねがはくはわざしゅしもべらにしめ

さかえをその子等こらに、あらはしたま

18 かくわれらのかみエホバの美麗うるはしきわれらのうへのぞましめ

われらのわざわれらのうへかたからしめたまへ、ねがはくはわれらのわざかたからしめたま


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにありいまあり 世々よよかぎりなくあるなり アァメン

この文書は翻訳文であり、原文から独立した著作物としての地位を有します。翻訳文のためのライセンスは、この版のみに適用されます。
原文:
 

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 
翻訳文:
 

この著作物は、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)50年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。


この著作物は、アメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。