<<間断なく祈祷すべし>>
我等は自己の尽力にて成すあたはざるものを、祈祷により、即易らざる祈祷によりてたやすく為遂ぐることを得べし。実に憂に於ても、喜びに於ても、不幸又は幸福に於ても、常に間断なく祈祷すべし、喜びと幸福とに於ては、それの破られず、又変ぜられずして、永く終らざらんことを祷るべく、哀みと不幸とに於ては、何かよろこばしき改変に遇ひ、慰むべき安寧を以てこれに易へられんことを祷るべし。汝は安寧に居らんか。其時は此の安寧の固く動かざるものとなりて存せんことを神に願ふべし。暴風の起るを見るか。此の激動を送り去りて、暴風の後に安穏を据え給はんことを熱心に神に祷るべし。きかれしや。汝はきかれしが為に感謝すべし。きかれざりしや。汝はきかれんが為に忍耐を有つべし。