第十九「カフィズマ」


第百三十四聖詠

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アリルイヤ

しゅげよ、

しゅ諸僕しょぼくしゅいへかみいへにはものよ、げよ。

しゅげよ、しゅじんなればなり、そのうたへ、たのしければなり。

けだししゅおのれためイアコフえらび、イズライリえらびてそのぎょうとなせり。

われしゅおほいなるをり、われしゅ諸神しょしんよりもつともたかきをれり。

しゅおよほつするところてんうみことごとくのふちおこなふ、

くもはてよりおこし、いなづまあめうちつくり、かぜ其庫そのくらよりいだす。

かれエギペトしょちて、ひとよりちくおよべり。

エギペトよ、かれなんぢうちおい休徴きゅうちょうせきファラオンおよそのことごとくのぼくうへつかはせり。

一〇 かれおほくのたみち、有力ゆうりょくおうほろぼせり、

一一 すなはちアモレイおうシゴンワサンおうオグおよハナアン諸国しょこくなり、

一二 かれたまひてぎょうとなし、其民そのたみイズライリぎょうとなせり。

一三 しゅよ、なんぢながり、しゅよ、なんぢおく世世よより。

一四 けだししゅ其民そのたみ審判しんぱんし、その諸僕しょぼくあはれみれん。

一五 ほう偶像ぐうぞうすなはちぎんすなはちきんひと造工わざなり。

一六 かれくちありてはず、ありてず、

一七 みみありてかず、其口そのくち呼吸いきなし。

一八 これつくものおよこれたのものとはこれあひん。

一九 イズライリいへよ、しゅあがめよ。アアロンいへよ、しゅあがめよ。

二〇 レワィいへよ、しゅあがめよ。しゅおそるるものよ、しゅあがめよ。

二一 イエルサリムいましゅシオンあがめらる。「アリルイヤ」。


第百三十五聖詠

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(アリルイヤ)

しゅ讃榮さんえいせよ、けだしかれじんにして、そのあはれみ世世よよにあればなり。

諸神しょしんかみ讃榮さんえいせよ、そのあはれみ世世よよにあればなり。

諸主しょしゅしゅ讃榮さんえいせよ、そのあはれみ世世よよにあればなり、

ひとりおほいなるせきおこなものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

えいもつてんつくりしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

みづうへさだめしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

おほいなるひかりつくりしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

すなはちひるつかさどためにはそのあはれみ世世よよにあればなり、

よるつかさどためにはつきほしと、そのあはれみは世世よよにあればなり、

一〇 エギペトしょちしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一一 イズライリ其中そのうちよりいだししものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一二 すなはちつよべたるひぢとをもつてせり、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一三 くれないうみわかちしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一四 イズライリじんみちびきて其中そのなかとほらせしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一五 ファラオン其軍そのぐんとをくれないうみたふししものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一六 其民そのたみみちびきてこうとほらせしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一七 しょ大王だいおうちしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一八 有力ゆうりょく諸王しょおうころししものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

一九 すなはちアモレイおうシゴンそのあはれみ世世よよにあればなり、

二〇 ワサンおうオグそのあはれみ世世よよにあればなり、

二一 かれたまひてぎょうとなししものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

二二 すなはちそのぼくイズライリぎょうなり、そのあはれみ世世よよにあればなり、

二三 われいやしきときねんせしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

二四 われその諸敵しょてきよりすくひしものを、そのあはれみ世世よよにあればなり、

二五 かてことごとくの肉体にくたいたまひしもの讃榮さんえいせよ、そのあはれみ世世よよにあればなり。

二六 てんかみ讃榮さんえいせよ、そのあはれみ世世よよにあればなり。


第百三十六聖詠

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われかつワワィロンかはし、シオンおもひてけり、

うちおいて、ことやなぎけたり。

彼處かしこには、われとりこにせしものわれうたことばもとめ、われむるものたのしみもとめてへり、ためシオンうたうたへと。

われほうりて、如何いかんしゅうたうたはん。

イエルサリムよ、われなんぢわすれば、みぎわれわすれよ、

イエルサリムよ、われなんぢおもはず、なんぢたのしみはじめかずば、したあぎけよ。

しゅよ、エドムためイエルサリムおくせよ、そのかれへり、これこぼて、これこぼちてそのもといいたれと。

ワワィロンむすめ残害ざんがいものよ、なんぢわれおこなひしことなんぢむくいんものさいはひなり。

なんぢ嬰児みどりごりていしたんものさいはひなり。

光榮讃詞


第百三十七聖詠

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ダワィドさく

われこころつくくしてなんぢ讃榮さんえいし、しょてん使まへおいなんぢうたふ、けだしくちことばなんぢことごとこれけり。

われなんぢ聖殿せいでんまへ叩拝こうはいし、なんぢあはれみなんぢ真実しんじつためなんぢ讃榮さんえいす、けだしなんぢなんぢことば広大こうだいにして、もろもろなんぢえしめたり。

びしなんぢわれき、たましひいさませたり。

しゅよ、諸王しょおうなんぢくちことばかんときみななんぢ讃榮さんえいし、

しゅみちうたはん、けだししゅ光榮こうえいおほいなり。

しゅたかくして、へりくだものほこものはるかる。

われ艱難かんなんうちかば、なんぢわれかし、なんぢべててきいかりおさへん、なんぢみぎわれすくはん。

しゅわれかはりておこなはん、しゅよ、なんぢあはれみ世世よよにあり、なんぢつくりしものつるなかれ。


第百三十八聖詠

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伶長れいちょううたはしむ。ダワィドえい

しゅよ、なんぢわれこころみてわれる。

し、つことは、なんぢこれる、なんぢとほきよりわれ念慮おもひる。

くにも、いこふにも、なんぢわれめぐる、ことごとくのみちなんぢこれれり。

したいまことばなきに、なんぢしゅよ、すでまつたこれる。

なんぢぜんよりわれかこみ、なんぢわれく。

なんぢしきため奇異きいなり、高尚こうしょうなり、われこれはかあたはず。

われいづくきてなんぢしん゜をけん、いづくはしりてなんぢかんばせのがれん、

てんのぼらんか、なんぢ彼處かしこにあり、ごくくだらんか、彼處かしこにもなんぢあり、

あかつきつばさりて、うみはてうつらんか、

一〇 彼處かしこにもなんぢわれみちびき、なんぢみぎわれたすけん。

一一 あるひはん、闇冥くらやみわれかくし、われめぐぐるひかりよるとならんと、

一二 しかれども闇冥くらやみなんぢまへくらからしめざらん、よるあきらかなることひるごとく、闇冥くらやみひかりごとし。

一三 けだしなんぢぞうつくり、はははらうちわれれり。

一四 われなんぢ讃榮さんえいす、けだしわれ奇妙きみょうつくられたり。なんぢ作爲しわざ奇異きいなり、たましひまつたこれる。

一五 奥密おうみつつくられ、はら深處ふかみかたちづくらるるときほねなんぢかくれず。

一六 はらごもりは、なんぢこれたり、ためさだめられしは、其一そのいついまだあらざりしさきみななんぢしょしるされたり。

一七 かみよ、なんぢ念慮おもひためなんたかき、其数そのかずなんおほき。

一八 われこれはからんか、しかれどもそのおほきことまさごぐ、われむるときなほなんぢともにす。

一九 嗚呼あゝかみよ、ねがはくはなんぢ悪者あくしゃたん、ながものよ、われはなれよ。

二〇 かれなんぢむかひてあくひ、なんぢてきむなしきことをはかる。

二一 しゅよ、われなんぢにくものにくまざらんや、われなんぢさかものいとはざらんや、

二二 われはなはだしきにくみもつかれにくみ、かれもつてきとなす。

二三 かみよ、われこころみて、こころり、われこころみて、念慮おもひたまへ、

二四 かつよ、われあやうみちるにあらずや、すなはちわれ永遠えいえんみちむかはしめたまへ。


第百三十九聖詠

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伶長れいちょううたはしむ。ダワィドえい

しゅよ、われ悪人あくにんよりすくひ、われ強暴きょうぼうしゃよりまもたまへ。

かれこころあくはかり、毎日まいにちたたかひそなふ、

しゅよ、われ悪者あくしゃよりまもり、あしつまづかしめんことをはか強暴きょうぼうしゃよりわれまもたまへ。

ほこものためかんはんとをせ、あみみちり、ためあみもうけたり。

われしゅへり、なんぢわれかみなり、しゅよ、いのりこゑたまへ。

しゅよ、しゅよ、すくひちからよ、なんぢたたかひこうべおほへり。

しゅよ、悪者あくしゃのぞところゆるなかれ、そのしきはかりごとげしむるなかれ、かれほこらん。

一〇 ねがはくはわれめぐものこうべは、そのおのれくちあくこれおほはん。

一一 ねがはくは爇炭やけずみかれちん、ねがはくはかれうちに、ふかあなおとされて、またつをざらん。

一二 悪舌あくぜつひとかたたざらん、あく強暴きょうぼうしゃほろびれん。

一三 われる、しゅ迫害はくがいせられしものため審判しんぱんおこなひ、まづしきものためこうおこなはん。

一四 しかり、しゃなんぢ讃榮さんえいし、てんものなんぢかんばせまへらん。

光榮讃詞


第百四十聖詠

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ダワィドえい

しゅよ、なんぢぶ、すみやかわれいたたまへ、なんぢときいのりこゑたまへ。

ねがはくはいのりこうかおりごとなんぢかんばせまへのぼり、ぐるはくれまつりごとれられん。

しゅよ、くちまもりき、くちびるもんふせたまへ、

こころよこしまなることばかたぶきて、ほうおこなひとともに、つみ推諉いひわけせしむるなかれ、ねがはくはわれかれあまめざらん。

じんわればつすべし、矜恤きょうじゅつなり、われむべし、うるはしきあぶらこうべなやますあたはざるものなり、ただいのりかれあくてきす。

かれ首長しゅちょういはあひださんじ、ことば柔和にゅうわなるをく。

われつちごとくだき、ほねごくくちりてつ。

しゅよ、しゅよ、ただなんぢあふぎ、われなんぢたのむ、たましひ退しりぞくるなかれ。

ためもうけられしわなほうしゃあみよりわれまもたまへ。

一〇 虔者けんしゃおのれあみかかり、ただわれぐるをん。


第百四十一聖詠

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ダワィド教訓きょうくん其洞そのほらりしときとう

こゑもつしゅび、こゑもつしゅいのり、

いのり其前そのまへそそぎ、うれひ其前そのまへあらはせり。

たましひわれうちよわりしときなんぢわれみちれり、みちおいて、かれひそかためあみもうけたり。

われみぎそそぐに、一人ひとりわれみとむるものなし、われのがるるところなく、たましひかへりみものなし。

しゅよ、われなんぢびてへり、なんぢわれ避所かくれがなり、けるものおいわれぶんなり。

ぶをたまへ、われはなはだよわりたればなり、われ迫害はくがいするものよりすくたまへ、かれわれよりつよければなり。

たましひひとやよりいだして、われなんぢ讃榮さんえいせしめたまへ。なんぢおんわれたまはんときじんわれめぐらん。


第百四十二聖詠

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ダワィドえい。(そのアワェサロムはれしときこれつくれり。)

しゅよ、いのりき、なんぢ真実しんじつりてねがひみみかたぶけよ、なんぢりてわれたまへ。

なんぢぼくうつたへなかれ、けだしおよ生命いのちあるものは、いつなんぢまへとせられざらん。

てきたましひひ、生命いのちふみにじり、われひさしくせしものごとくらきらしむ、

たましひわれうちもだえ、こころわれうちむなしきがごとし。

われいにしへおもひ、およなんぢおこなひしことをなんがへ、なんぢ工作わざはかる。

べてなんぢむかひ、たましひかわけるごとなんぢしたふ。

しゅよ、すみやかわれたまへ、たましひおとろへたり、なんぢかんばせわれかくなかれ、しからずばわれはかものごとくならん。

われつとなんぢあはれみかしめたまへ、われなんぢたのめばなり。しゅよ、われくべきみちしめたまへ、たましひなんぢぐればなり。

しゅよ、われてきよりすくたまへ、われなんぢはしく。

一〇 われなんぢむねおこなふををしたまへ、なんぢわれかみなればなり、ねがはくはなんぢぜんなるしん゜はわれみちびかん。

一一 しゅよ、なんぢりてわれかしたまへ、なんぢりてたましひなんよりいだたまへ、

一二 なんぢあはれみもつてきほろぼし、およたましひむるものたひらたまへ、われなんぢぼくなればなり。

光榮讃詞