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太陽の子

私は辻にビラを貼りつける。
文字は使命の火に燃え、
血汐は街上に落ちて渦を作る・・・
渦に私は一億一心の闘志を見る。
びらはいふ。
『卿等四千年の生気を飲みほし、
 血管のなかに、骨のなかに、
 大河の決する如く溢らせよ。』
ああ、誰かわれ等の大言壮語を云々するものぞ、
われ等は宣言の責任を避けない、
だがわれ等はくどい説明を知らない、
弁論はわれ等の所有でない、
われ等は言語の錬術を知らない、
ビラは再びいふ
『ああ、誰が人生再建の責任者だ。
 誰が国家の精神陶冶に対する責任者だ。』
出典:「辻詩集」日本文学報国会