ニカイア教父とニカイア後教父: シリーズ II/第3巻/ルフィヌス/使徒信条の解説/§2
使徒信条の解説。
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§2
編集我々の先祖は、主の昇天後、聖霊の降臨により、炎の舌が各使徒の上にとどまり、彼らが様々な言語を話すようになり、どんなに異民族であれ、どんなに野蛮な言語であれ、彼らにとって近づきがたい、手の届かない存在ではなくなったとき、彼らは主から、それぞれがそれぞれの国に赴いて神の言葉を宣べ伝えるよう命じられたという伝統を我々に伝えた。そこで、互いに別れる直前に、彼らはまず、将来の宣教の基準について合意した。そうしなければ、別れたときに、キリストを信じるよう招く人々に述べる言葉が、どんな場合でも異なるものになってしまうかもしれないからである。そこで、全員が集まり、聖霊に満たされて、我々が述べたように、彼らは将来の宣教のこの短い定式を作成し、各自がそれぞれの文章を一つの共通の要約にまとめ、このようにして作られた規則を信じる人々に与えるよう定めた。
この公式に、多くの十分な理由から、彼らは名前、つまりシンボルを与えました。シンボル (κύμβολον) は、ギリシャ語で「インディキウム(Indicium)」(しるし、象徴) とラテン語の「コラティオ(Collatio)」(複数による共同貢献) の両方に相当します。使徒たちは、それぞれが自分の文章を添えて、この言葉でこれを行いました。これは「インディキウム」または「シグヌム(Signum)」、つまりしるしまたは象徴と呼ばれています。なぜなら、使徒パウロが言うように、また使徒行伝に記されているように、当時、放浪ユダヤ人の多くがキリストの使徒を装い、利益のため、または腹のために説教し、確かにキリストの名前を唱えてはいたものの、正確な伝統的な筋書きに従ってメッセージを伝えていなかったからです。したがって、使徒たちは、使徒の規則に従って真にキリストを説教した者が認識されるしるしまたは象徴として、この公式を規定しました。最後に、内戦では、双方の装備は似ており、言語も同じで、戦闘の習慣や方式も同じなので、裏切りを防ぐために、各将軍は兵士に独特のシンボルまたは合言葉(ラテン語で「signum」または「indicium」)を伝えるのが通例だと言われています。そのため、どちらの側に属するか疑わしい人に出会った場合、シンボル(合言葉)を尋ねられれば、味方か敵かを明らかにすることができます。そして、この理由から、信条(Creed) は紙や羊皮紙に書かれるのではなく、信者の心に留められ、時々不信者の場合のように読むことによってではなく、使徒からの伝承によって学んだことが確実になるように、と伝承は続いています。
使徒たちは、すでに述べたように、福音を宣べ伝えるために別れようとしていたので、信仰の一致を示すこのしるしや証しに決めたのです。そして、別れようとしていたノアの子らが、頂上が天に届くほどの焼いたレンガとピッチの塔を建てたのとは違って、彼らは、敵に耐えられる信仰の記念碑を建てました。それは、主の生きた石と真珠でできており、風がそれを倒すことも、洪水がそれを崩すことも、嵐や暴風の力でそれを揺るがすこともできないようなものでした。ですから、別れの直前に、使徒たちが誇りの塔を建て、言語の混乱に陥り、隣人の言葉が理解できないようにしたのは、当然のことでした。一方、信仰の塔を建てていた後者は、あらゆる言語の知識と理解力を授けられていました。そのため、一方は罪のしるしであり、他方は信仰のしるしとなるのです。
しかし、今こそ、すべてのものの源泉であり源であるこれらの真珠について、私たちが何かを言うべき時です。
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