を聽きし者の中多く信ぜり、其數約五千人なり。
五明日、彼等の有司、長老、学士等、
六及び司祭長アンナ、又カイアファ、イオアン、アレキサンドル、其他司祭長の族人はイエルサリムに集り、
七使徒を中に立てゝ問へり、爾等は何の能、或は何の名を以て、此を行ひしか。
八其時ペトル聖神に滿てられて、彼等に謂へり、民の司有及びイズライリの長老等よ、
九若し今日我等、病みたる人に行ひし善事に就きて、其如何に愈されしと訊されば、
一〇則爾等衆及び全イズライリ民は知るべし、イイスス・ハリストス・ナゾレイ、爾等の十字架に釘せる者、神が死より復活せしめし者の名に由りて、即彼に由りて、此の人健にして爾等の前に立てるなり。
一一彼は乃爾等、工師たる者が、棄てし所の石、屋隅の首石と成りたる者なり、
一二此の外別に救を得しむる者なし。蓋天下には、人に與へられたる他の名の、我等が由りて以て救を得べき者あらず。
一三彼等は、ペトル及びイオアンの毅然たるを見、其無學にして賤しき者なるを察して、奇めり、又其曾てイイススと偕に在りしを知れり。
一四然れども愈されたる人の之と偕に立てるを見て、駁す可き辭なかりき。
一五乃之に會所の外に出づるを命じて後、相議して曰へり、