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ス
答へて
曰へり、
神の
事とは、
爾等が
彼の
遣しゝ
者を
信ずること、
是なり。
三〇彼等曰へり、
爾何の
休徴を
行ひて、
我等をして
之を
見て、
爾を
信ぜしめんか、
爾何を
爲すか。
三一我等の
先祖は
野に
在りて「マンナ」を
食へり、
録されしが
如し、
天より
彼等に
餅を
與へて
食はしめたりと。
三二イイスス
彼等に
謂へり、
我誠に
誠に
爾等に
語ぐ、モイセイが
爾等に
餅を
天より
與へしに
非ず、
乃我が
父は
爾等に
眞の
餅を
天より
與ふ。
三三蓋神の
餅は
天より
降りて、
世に
生命を
與ふる
者なり。
三四彼等曰へり、
主よ、
恒に
我等に
斯の
餅を
與へよ。
三五イイスス
彼等に
謂へり、
我は
生命の
餅なり、
我に
來る
者は
飢ゑず、
我を
信ずる
者は
永く
渇かざらん。
三六然れども
我爾等に
嘗て、
爾等我を
見たれども
信ぜずと
言へり。
三七凡そ
父の
我に
與ふる者は、
我に
來らん、
我に
來る
者は、
我之を
外に
逐はざらん。
三八蓋我が
天より
降りしは、
己の
旨を
行はん
為に
非ず、
乃我を
遣しし
父の
旨を行はん
為なり。
三九我は
遣しし
父の
旨は、
卽彼が
我に
與へし
者の
中、
我其一をも
亡はずして、
末の
日に
於て
悉く
之を
復活せしめんとするに
在り。
四〇我を
遣しし
者の
旨は
卽凡そ
子を
見て
之を
信ずる
者は、
永遠の
生命を
有ち、
我末の
日に
於て
彼を
復活せしめんとするに