ひし時なるを知れり。是に於て彼自ら及び其全家皆信じたり。
五四此れ第二の休徴なり、イイスス イウデヤよりガリレヤに來りて、之を行へり。
第五章
一厥後イウデヤ人の節筵ありて、イイスス イエルサリムに上れり。
二イエルサリムに羊の門の側に池あり、エウレイの言にワィフェズダと曰ふ。
三之に傍ひて五の廊あり。此の中に多くの病者、瞽者、跛者、血枯るゝ者臥して、水の動くを待てり。
四蓋主の使、時ありて池に下りて、水を動かせり、水の動く後先づ池に入る者は、何の病を患ふるに論なく、愈ゆるを得たり。
五彼處に一人三十八年病を患ふる者ありき。
六イイスス彼が臥せるを見、其之を患ふること已に久しきを知りて、彼に謂ふ、爾愈えんことを欲するか。
七病者答へて曰へり、主よ、然り、但水の動く時、我を扶けて、池に下す人なし、我が來る時は、他人我に先だちて下る。
八イイスス彼に謂ふ、起きて、爾の牀を取りて行け。
九其人直に愈え、其牀を取りて行けり、是の日は安息日なり。
一〇故にイウデヤ人愈されし者に謂へり、安息日なり、爾牀を取るは宜しからず。
一一彼答へて曰へり、我を愈しゝ者は、我に爾の牀を取りて行けと言へり。
一二彼等問へり、
爾に、
牀を
取りて
行けと
言ひし