出せ、其時如何に兄弟の目より物屑を出すべきを見ん。四三善き樹には惡しき果を結ぶ者なく、又惡しき樹には善き果を結ぶ者なし。四四凡の樹は其果に由りて識らる、蓋荊棘よりは無花果を摘まず、又蒺藜よりは葡萄を採らず。四五善き人は其心の善き宝庫より善き者を出し、惡しき人は其心の惡しき宝庫より惡しき者を出す、蓋心に充つる者は口に言ふなり。四六爾等何ぞ我を主よ、主よ、と稱へ、而して我が言ふ所を行はざる。四七凡そ我に來り、我が言を聞きて、之を行ふ者は、我其何人に似たるを爾等に示さん。四八彼は、家を建つるに、掘り且つ深くし、基を盤の上に置きたる人に似たり、洪水の有りし時、横流|ながれ}}は其家を衝きたれども、之を動かす能はざりき、盤の上に基づけたればなり。四九聞きて行はざる者は、家を土の上に基なくして建てたる人に似たり、横流の之を衝きし時、直に倒れたり、且其家の頽壊は大なりき。
第七章
一彼は
悉く
其言を
民に
聴かしめ
畢りて、カペルナウムに
入れり。
二或百夫長、
其愛する
僕病みて
死せんとせしに、
三イイススの
事を
聞きて、イウデヤの
長老等を
彼に
遣し、
來りて
其僕を
医さんことを
請へり。
四彼等イイススに
來たりて、
切に
彼に
求