は旧き者と合はざらん。三七又新しき酒を旧き革嚢に盛る者あらず、然らずば新しき酒は嚢を敗りて、酒漏れ、嚢も亡びん。三八乃新しき酒は新しき嚢に盛るべし、然らば両の者存せん。三九又旧き酒を飮みて、直に新しきを欲する者あらず、蓋曰ふ、旧きは更に善し。
第六章
一逾越節の
二日の
後の
首の
安息日に、イイスス
禾田を
過ぎ
行けることあり、
彼の
門徒穂を
摘み、
手に
摶みて
食へり。
二或ファリセイ
等彼等に
謂へり、
爾等何ぞ
安息日に
行ふべからざることを
行ふ。
三イイスス
之に
答へて
曰へり、
爾等はダワィドが、
己及び
其従者の
飢ゑし
時、
行ひし
事、
四即如何にして
彼は
神の
家に
入りて、
司祭等の
外何人も
食ふべからざる
供前の
餅を
取りて
食ひ、
且之を
其従者に
與へしを
読まざりしか。
五又彼等に
謂へり、
人の
子は
亦安息日の
主なり。
六他の
安息日に
彼会堂に
入りて、
敎ふることありしに、
彼處に
右の
手の
枯へたる
人ありき。
七學士等とファリセイ
等とは、
彼が
安息日に
於て、
斯の
人を
医すや
否やを
窺へり、
彼を
罪する
間を
得ん
爲なり。
八彼は
其意を
知りて、
手の
枯へたる
人に
謂へり、
起きて、
中に
立て、
彼起きて
立てり。
九イイスス
彼等に
謂