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彼直に
彼等の
前に
置き、
臥し
居たる
牀を
取り、
神を
讃栄して、
其家に
往けり。
二六衆皆駭きて、
神を
讃栄し、
且大に
懼れて
曰へり、
我等今日奇異なることを
見たり。
二七斯の
後イイスス
出でて、
税吏、
名はレワィイと
曰ふ
者の、
税関に
坐せるを
見て、
之に
謂へり、
我に
従へ。
二八彼一切を
舎てて、
起ちて、
彼に
従へり。
二九レワィイ
其家に
於て
彼の
爲に
大なる
筵を
設けしに、
諸税吏及び
他の
者は
多く
彼等と
與に
席坐せり。
三〇學士等とファリセイ
等とは
怨言して、
彼の
門徒に
謂へり、
爾等は
何ぞ
税吏及び
罪人と
與に
食飮する。
三一イイスス
彼に
答へて
曰へり、
康強なる
者は
医師を
需めず、
乃病を
負ふ
者は
之を
需む。
三二我が
來りしは、
義人を
召す
爲に
非ず、
乃罪人を
召して
悔改せしめん
爲なり。
三三彼等イイススに
謂へり、イオアンの
門徒は
屡斎して
祈禱を
爲す、ファリセイ
等の
門徒も
亦然り、
惟爾の
門徒が
食飮するは
何ぞや。
三四彼は
之に
謂へり、
爾等は
婚筵の
客に
新娶者の
尚彼等と
偕に
在る
時、
豈斎せしむるを
得んや。
三五然れども
新娶者の
彼等より
取らるる
日至らん、
其日には
斎せん。
三六又譬を
設けて
彼等に
謂へり、
新しき
衣の
布を
取りて、
旧き
衣を
補ふ
者あらず、
然らずば
新しき
衣をも
裂き、
且新しき
者より
取りたる
布