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大義を說いて幕府を非難し、重い刑罰に處せられました。しかし、ひとたびもえあがつた火は、幕府の力でおさへきることができないのです。やがて光格天皇の御代には、高山彥九郞・蒲生君平が出て、ともに、その一生を尊王の大事にささげました。

彥九郞が御所を伏し拜む
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彥九郞が御所を伏し拜む

彥九郞は、上野にうまれ、十三歲の時、太平記を讀んで、尊王の熱意にもえたちました。大きくなるにつれて、忠誠の心はいよいよ深く、諸國をまはつて、大義名分を說きました。途中京都を通る時は、かならず