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實美が勅を家茂に傳へる
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實美が勅を家茂に傳へる

人材を用ひて、失政をつぐなふやうにと望みました。そこで天皇は、まづ勅使大原重德を江戸へおくだしになつて、政治の立て直しをお命じになり、更に勅使三條實美を以て、攘夷の決行を仰せつけになりました。將軍家茂は、つつしんで仰せに從ひ、德川齊昭の子一橋慶喜らを幕府に入れて政治を改め、松平容保に京都の守護を命じ、文久三年、みづから上洛して、攘夷の日どりなどを奏上しました。

ところが、このころ長州藩と薩摩・會