なるを知り,次に E {\displaystyle E} より短かゝるべき剩餘 A 1 = A − m 0 E {\displaystyle A_{1}=A-m_{0}E} をば E 10 {\displaystyle {\frac {E}{10}}} を單位と して計りて
を得,次には又 E 10 2 {\displaystyle {\frac {E}{10^{2}}}} を單位として剩餘 A 2 = A 1 − c 1 E 10 {\displaystyle A_{2}=A_{1}-c_{1}{\frac {E}{10}}} を計りて
を得,次第に斯の如くして
を得.例へば尺を單位として A {\displaystyle A} の長さ m 0 {\displaystyle m_{0}} 尺有餘,次に尺を十分して寸となし,剩餘 c 1 {\displaystyle c_{1}} 寸有餘,又更に寸を十分して分となし,此剩餘 c 2 {\displaystyle c_{2}} 分有餘となす,分を十分して厘,厘を十分して毛となし,此手續きを繼續するに,剩餘は漸次減少して,實際に於ては,竟に人の感覺によりて識別せらるゝの範圍を逸するに至るべく,又實用上斯の如き微小の剩餘に注意すべき必要なしと雖,吾人の理想