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無理數

なるを知り,次に より短かゝるべき剩餘 をば を單位と して計りて

を得,次には又 を單位として剩餘 を計りて

を得,次第に斯の如くして

を得.例へば尺を單位として の長さ 尺有餘,次に尺を十分して寸となし,剩餘 寸有餘,又更に寸を十分して分となし,此剩餘 分有餘となす,分を十分して厘,厘を十分して毛となし,此手續きを繼續するに,剩餘は漸次減少して,實際に於ては,竟に人の感覺によりて識別せらるゝの範圍を逸するに至るべく,又實用上斯の如き微小の剩餘に注意すべき必要なしと雖,吾人の理想