Page:Shinshiki Sanjutsu Kogi 00.djvu/353

このページは校正済みです
337
(三)
等分の可能

は辨を俟たず.若し ならば と置くに, さて となさば 卽ち 倍は よりも小なり.是によりて當面の定理は凡ての場合に成立せり.

三, と自然數 とを與ふるとき なる數 は必ず存在す.

なる如き數 の存在すべきことは,只今證明せる所なり.斯の如き數 を總括して之を と名づく. の諸數は一も を超えず,故に に上限あり,之を と名づく.さて 倍は に等しく,卽ち なり.げにも先づ, 倍は より小ならず,何とならば若し ならば なる如き數 は必ず存在す,隨て 卽ち より大なる數 に屬せりとの不都合なる結論に陷る.又 倍は より大ならず,何とならば若し ならば にして且 なる如き數 は必ず存在す.隨て さて に屬する數なり,此數の