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(二)
乘法の性質

を乘ずるは 個加へ合はせたる和を求むることにして,加法の順序を變更し,先づ のみ 個を加へ合はせて和 を得,又 のみ 個を加へ合はせて和 を得,此等の二つの和を加へ合はせて求むる所の積の に等しきを知る.

和を構成する數二個より多くとも分配の法則は尙成立すべし,卽ち なる 個の數あるときは

(4)
(4')

なり.

若し が盡く同一の數 なりとせば (4) より

を得,卽ち

(5)