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量の連續性及無理數の起源

に公約あるときはユークリツドの法式は其終局に於て の最大公約量を與ふ,ユークリツドの法式終局に達せざるときは に公約あることなし.然りと雖,實際に於て なる二つの量,例へば二つの直線の與へられたる時,此方法を利用して其公約の存否を決定することを得ず.何とならば に上述の手續きを適用すること若干囘にして未だ終局に達せざりしとするも,其竟に終局に達すべきや否やは,之によりて決定すべからざればなり.凡ての場合に於て,公約の存否を決定して誤る所なき方法は吾人未だ之あるを知らず.

(六)

公約なき二つの量は存在すべきかとの疑問の解決竟に如何.ユークリツドの法式は公約ある場合に,最大公約を與ふ,ユークリツドの法式終局に達せざるを確め得ば,公約の存在せざるを知るべしと雖,ユークリツドの法式は其自身の竟に終結すべきや否やを敎ふるものにあらざるを奈何せん.