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分數に關する整數論的の硏究

の分母 と素なるとき,分子 より小にして と素なる正の整數となし, の展開に於て逐次現出する剩餘 を定むる(八)の算式 (1) を發足點となす.

此處 は皆 より小にして且 と相素なり.

を成立せしむべき最小の正の指數なり,隨て にして,此事實は旣に上の算式に明記せられたり.

は盡く相異なる數にして又盡く より小に且 と相素なるが故に其數 は決して を超ゆることなきに注意すべし.

若し に代ふるに を以てし, の展開を得んが爲に,上の如き算式を立