べき最小の正剩餘は D 1 {\displaystyle D_{1}} を 11 {\displaystyle 11} にて除して得べき最小の正剩餘に等し． D 1 {\displaystyle D_{1}} 若し 0 {\displaystyle 0} ならば A {\displaystyle A} は 11 {\displaystyle 11} の倍數なり， D 1 {\displaystyle D_{1}} 若し絕對的に t {\displaystyle t} より大ならずして 0 {\displaystyle 0} にあらずば D 1 {\displaystyle D_{1}} 又は D 1 {\displaystyle D_{1}} 若し負ならば 11 + D 1 {\displaystyle 11+D_{1}} は卽ち求むる所の最小の正剩餘なり． D 1 {\displaystyle D_{1}} が絕對的に 10 {\displaystyle 10} よりも大なる場合に於ては D 1 {\displaystyle D_{1}} につきて同樣なる（ D 1 {\displaystyle D_{1}} が負數なる場合には相當の變更をなして）鑑定法を反復すべし．
例へば
實際
を 
にて除して得べき最小の正剩餘に等し． 若し 
ならば 
は の倍數なり， 若し絕對的に 
より大ならずして にあらずば 又は 若し負ならば 
は卽ち求むる所の最小の正剩餘なり． が絕對的に 
よりも大なる場合に於ては につきて同樣なる（ が負數なる場合には相當の變更をなして）鑑定法を反復すべし．
