所載の事項其性質上一々出典を擧げ難し.就中其重要なるを選み附錄として卷末に添ふ,固より遺漏なきを保せず.
此書取材の範圍狹小にして,記する所多くは斷片なり.他日時間の餘裕を得て,初等數學の全般に涉り再び讀者に見ゆるの機あらんことを期す.
明治三十七年六月東京に於て
著 者 識