外政は世界的信用を恢復し獨逸の國際的地位は其安固を加ふるに至るべきや必せり、殊に佛國は其隣邦にプロシヤの在らざる事を以て多大の滿足と慰安とを感ずべし、元來ライン地方は往昔のフランク人其大部分を占むるが故に西部歐羅巴の諸國と全然緣なきに非ず、即ち新共和國の現出は歐洲の東西に分れたる民族の間の一連鎻たり得べし、かゝる尊き歷史的使命は此地方が伯林政府の官吏によりて治められプロシヤ流の支配權の下に立たむ限り之を果し得るの望なき也。
第五、占領期間に於ける自治獨立の必要
今日聯合軍によりて占領せられつゝあるライン地方は伯林、ミユンヘン、ダルムスタツト及オルデンブルグの四政府の管轄に