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然主義なる道德論に對する攻擊は先づ最も此等のプラトーン學者等より來たれり。
ケムブリッデなるプラトーン學者の錚々たる者はラルフ、カッドヲルス(Ralph Cudworth 一六一七―一六八八)及びヘンリー、モアー(Henry More 一六一四―一六八七)なり。カッドヲルス主張すらく、眞理は感官以上のものにして神靈に於いて永恒に存するもの、吾人は唯だ吾が心を開いて之れを受け容るべきものなり。ホッブスが謂ふ物體界の如きも是れ亦單に感官上のものにあらず、物體てふ觀念は旣に整然たる數理上の闥係をも含蓄するものにしてかの絕えず變易する感覺の能く形づくる所にあらず。道德上の原理も數學上の眞理と共に神の知性に本具せる永恒なるものにして神意又は人意の制定によりて始めて成れるものに非ずと。カッドヲルスが著書の主なるものは "The True Intellectual System of the Universe"(千六百七十八年出版)及び其の死後千七百三十一年に發刊されたる "Treatise concerning Eternal and Immutable Morality" なり。
ヘンリー、モアーは一切の存在物を以て廣袤を有するものとし只だ物體と心體と