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極端なる結果へ向かひ行ける變化の段階を認むることを得、而して此等の極端なる結果は已に他に於いて明らかに言ひ現はされたるものなり。凡べて此等の思想の發達して向かひ行ける結果を集合したるものを吾人は最もよくかの無神論者のバイブルと稱せられたる


『システ一ム、ド、ラ、ナテュール』("Systéme de la Nature, ou des loix du monde physique et du monde moral")

に於いて見るなり。

《自然論的機械說を一切の事物にうち擴げたる書『システーム、ド、ラ、ナテュール』。不信神の福音は世を救ふ敎なり。》〔二九〕『システーム、ド、ラ、ナテュール』は著者が假名を用ゐて一千七百七十年に出版したるものにして『アンシクロペディー』にも筆を執れるホルバッハ男爵の家に集合して論談することを習ひとせる人々の中に成れるものなるが、大抵は


ホルバッハ(Baron von Holbach 一千七百二十三年獨逸に生まれ、一千七百八十九年巴里府に死す)