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メリッソスは專ら多元的物理學派に對してパルメニデースの學說を辯護せむとしたりしが、しかすると共に多少物理派に假す所ありきとてアリストテレース以來哲學史家は多く彼れを非難せり。然れども其の據りて立つ所は要するにエレア學說なり、而して其の立脚地を離れたるところ亦彼れのために辯ずべき
史家或はメリッソスが斯く有を無限に廣がれるものなりと言へるを見て其の思想
メリッソスは專ら多元的物理學派に對してパルメニデースの學說を辯護せむとしたりしが、しかすると共に多少物理派に假す所ありきとてアリストテレース以來哲學史家は多く彼れを非難せり。然れども其の據りて立つ所は要するにエレア學說なり、而して其の立脚地を離れたるところ亦彼れのために辯ずべき
史家或はメリッソスが斯く有を無限に廣がれるものなりと言へるを見て其の思想