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致と異なるものあるはこれが爲めなり。又󠄁鼇頭に星符(*)或は枠を施したるものは、先生が其の手控本に書入されたるを其のまゝに揭げたるなり。
五、先生の假名遣󠄁には先生一流の風あり、又󠄂年代によりて種々に變へ試みられたるありて、其の樣式必ずしも一定せず、又󠄁必ずしも世の假名遣󠄁と同じからず。それらは槪ね其のまゝに先生の手振を留めたり。
六、鼇頭、目次、及び和、英、獨對譯表等は、共に校󠄁訂者󠄁の新に加へしもの、讀者󠄁の便󠄁宜を謀れるに外ならず。
七、本集全󠄁體の編󠄁輯に就きては『早稻田哲學會』員、中桐確太郞、紀淑雄、島村瀧太郞、後藤寅之助、中島半󠄁次郞、綱島榮一郞、五十嵐力等各〻其の勞を分󠄁かてり。
但し『西洋哲學史󠄁』は谷本富氏歸朝󠄁早々三ヶ月を費やして專ら之れが校󠄁訂に當たられ、尙ほ綱島榮一郞、五十嵐力の両人更󠄃に最後の校󠄁訂に任じたり。
八、各卷出版の順序は一に編󠄁纂上の便󠄁宜に依りて定めたり。
九、本集の出版につきては、橫井時雄氏主として斡旋の勞を取られ、渡部董之介、谷本富、文󠄁學博士坪󠄁內雄藏、綱嶋佳吉、文󠄁學博士中嶋力造󠄁、松󠄁村介石、文󠄁學博士松󠄁本亦