少女ぶり
日なたにゐてもあつくない
ひかげにゐても寒󠄁くない
こんな季節を待つて
紫蘇の花󠄁は咲󠄁くのです
日なたにあつてもかすかな
ひかげにあつてもめにたゝぬ
こんな花󠄁を選󠄁んで
しじみ蝶々は來るのです
風が立つてもすぐ消󠄁える
草が光つても見失ふ
こんな小さな 蝶々に
私のおもひは寄せませう