Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-2-DaiNipponTosho-1981.djvu/44

このページは検証済みです

流れに寄せる


花󠄁うけて

ゆくみづは

れんげの原を

めぐりゆき

新芽︀のかほる

松林のかげ

通󠄁るべしや


山羊つれて

たゝずめる

脛細き少女の傍も

すぐべしや


はるばると

おもひのごとく

ゆくならば

やがては 春の

夕茜

花󠄁も見わかず

なるべしや