Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-2-DaiNipponTosho-1981.djvu/37

このページは検証済みです

暮春


春もやうやう

疲れたる

まひるの 白い

埃みち

げんげのはなも

むしられて

紫よごれ

かはきけり


五月󠄁の薔薇


風にもまるゝ花󠄁薔薇

五月󠄁の朝󠄁の花󠄁薔薇

蜂は蜜蜂 黃金いろ

とまるとすれどとまられず

わたしは朝󠄁のパンたべて

まぶしい窗に倚つてゐる