雨蛙に寄せる
石の上なる
雨蛙
春のよき陽の
さすままに
閑かにときを
すごすべし
ひとり念ひて
倦みたらバ〔ママ〕
いつすんその居(キヨ)を
うつすべし
われもわびつつ
ありふるを
ともに春陽に
照らされむ