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いく萬代をとも、タレしのヤツコか、大皇オホキミソムマツラむ、あなかしこ、御代御代のアヒダに、たま不伏マツロハヌ惡穢キタナキヤツコもあれば、神代の古事フルコトのまにオホ御稜威ミイツをかゞやかして、たちまちにうちホロボし給ふ物ぞ、

千萬チヨロヅ御世ミヨ御末ミスヱの御代まで、天皇命スメラミコトはしも、大御神の御子ミコとまして、

御世御世の天皇スメラギは、すなはち天照大御神の御子になも大坐オホマシます、カレアマつ神の御子とも、日の御子ともまをせり、

アマつ神の御心を大御心として、

ナニわざも、己命オノレミコトの御心もてさかしだち賜はずて、たゞ神代の古事フルコトのまゝに、おこなひたまひヲサめ賜ひて、ウタガひおもほす事しあるをりは、卜事ウラゴトもて、天神の御心をトハして物し給ふ、

神代も今もへだてなく、

たゞ天津日嗣アマツヒツギシカましますのみならず、臣連オミムラジ八十ヤソ伴緖トモノヲにいたるまで、ウヂかばねをオモみして、子孫ウミノコ八十ヤソツヾキ、その家々イヘ職業ワザをうけつがひつゝ、祖神オヤガミたちに異ならず、タヾ一世ヒトヨの如くにして、神代のまゝに奉仕ツカヘマツれり、