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律石村就いて成りませる神の名は甕速日神。云云次ぎに御刀の手の上に集まれる血が手の俣より漏れ出でヽ、成りませる神の御名は闇游加美神云云

も同樣である。更に殺す所の迦具土神の

頭に成りませる神の名は正鹿山津見神。次ぎ胸に成りませる神の名は淤縢山津見神。次ぎに腹に成りませる神の名は奥山津見神。次ぎに陰に成りませる神の名は闇山律見神。次ぎに左の手に成りませる神の名は志藝山津見神。次ぎに右の手に成りませる神の名は戶山津見神。次ぎに左の足に成りませる神の名は原山律見神。次ぎ右の足になりませる神の名は戶山律見神。

も同樣である。此種のことは未だ澤山ある。殊に男神が豫母都志許賣逐はれ黑き御鬉を投げ棄て給ひしかば蒲子を生ぜりといひ、櫛より笋を生ぜりといへるが如きは其の著るしき者である。最後に女神自ら男神を追ひ來り千引石を黃泉比良坂に塞ぎ、其の石を中に置きて相ひ對立し應答があつた。女神は一日に千人を絞殺せんと言ひ、男神は然らば一日に千五百の產屋を立てんといふ。是れから