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官報 號外 昭和二十一年十一月三日

◎今三日日本國憲󠄁法公󠄁布記念式典において賜はつた勅語は次󠄁のやうであつた。

本日、日本國憲󠄁法を公󠄁布せしめた。

この憲󠄁法は、帝󠄁國憲󠄁法を全󠄁面的に改正したものであつて、國家再建󠄁の基礎を人類普遍󠄁の原理に求め、自由に表明された國民の總意によつて確定されたのである。卽ち、日本國民は、みづから進󠄁んで戰爭を放棄し、全󠄁世界に、正義と秩序とを基調とする永遠󠄁の平󠄁和が實現することを念願し、常に基本的人權を尊󠄁重し、民主主義に基いて國政を運󠄁營することを、ここに、明らかに定めたのである。

朕󠄁は、國民と共に、全󠄁力をあげ、相携へて、この憲󠄁法を正しく運󠄁用し、節度と責任とを重んじ、自由と平󠄁和とを愛する文󠄁化國家を建󠄁設するやうに努めたいと思ふ。