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中篇

天生天殺。道之理也。天地萬物之盜。萬物人之盜。人萬物之盜。三盜旣宜。三才旣安。故日。食其時。百骸理。動其機。萬化安。

天には陰と陽とあり。陽は生ずるを掌り陰は殺すを掌る。生と殺との並び行はるゝ者自然の理り。天地、萬物、人との三者に就いて考ふるに天地は萬物を生ずれども亦之を殺すものり。即ち萬物に取りては盜と謂ふべし。萬物は人の耳目を動かし之をして其心を失はしむるものれば人に取りては盜と謂ふべし。然るに人の萬物に於るや之を食て以て成長する者るが故に亦盜たるを免れず。三者互に相盜たり眞人は這般の消息を洞察し