Page:Gunshoruiju27.djvu/351

このページは校正済みです

すて。しものこしばかりゆるゝかにときくだし。かぎりなきおまへにそひぶしなどするほどみるは。天にむまれたゝむにも。なをのちのおとろへ。うしろめたなし。そくしんに佛になりたらん人は。かくやとぞみゆるや。さては又ざうしきのくら人になりたる。一の人の御もとにじもてまいり。大饗のあまぐりのつかひなどにまいりたるをもてなし。やむごとながらせ給さまなど。いづくなりしあまくだりの人ならむとこそみゆれ。又むすめのきさき女御などにておはします所につかひにてまいりたるに。御ふみとりいるゝそでぐちよりはじめて。しとねさしいづるほどなども。くら人六位さぶらひなどのだいばんに四位五位さらなり。六位もことなることなき物どもなれど。つかさあるはかみにて。むげのすゑにゐたれば。あさましうあなづらはしうみえしものとぞおぼえぬかし。したがさねのしりひきちらしてゑふなるは。いますこしおかしかめり。御てづからいであひて。さかづきなどさしたまふは。わが心地にもいかゞはおぼゆらん。つちのそこにいりゐてうやまひきこえしいへの子のきんだち。殿上などにては。けしきばかりこそうちかしこまりかたざりきこゆれ。おなじやうにうちつれてありきたるほどなど。いかばかりの所をかおきためる。さてあるほどいくばくかはある。ひさしき定にて三四年にこそはあなれ。そのほど。なりあしく物の色わろく。たき物のかなどせでまじらふこそいふがひなくくちおしきことはあれ。だうりあらむかうぶりのほどのちかくならんだに命にかへてもおしかるべきに。りんじのかうぶりもとめ。こゝかしこの御給はり。なにくれと申まどひありきて。い