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ばみ。
まひは。たいへいらく。
ひきものは。びは。
ふきものは。よこぶえいとおかし。とをくよりきこえたるも。ちかくなりもてゆくもいとおかし。ちかかりつるが。いととをくなりゆきて。はるかにきこゑたるもすべておかし。くるまにてもむまにても。すべてふところにさしいれたるもなにとも見えず。さばかりおかしきものはなし。ましてきゝしりたるてうしなどは。いと〳〵めでたし。あか月などにいづる人のわすれたりけるが。まくらのもとなどにありけるを見つけたるも。いみじうこそおかしけれ。人のとりにをこせたるををしつつみてやるも。たてぶみのやうにみえて。いとつき〴〵し。
ひちりきは。いとかしがましう。秋のむしといはゞ。くつはむしなどの心地して。うたてけぢかくきかまほしからず。ましてわろくふきたるはいとにくきに。りんじのまつりの日まだごぜにはいでは