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ばみ。

まひは。たいへいらく。たちぞうたてあれど。いとおかし。らくそんふたりしてまふは。まさりておもしろし。こんろんばとう拔頭は。かみふりかけたるほどは心にくきに。あふぎたるまみいとうとまし。されどがくのおもしろき也。わうざう皇麞。すさまじけれどもあはれなり。又もとめこ。するがまひ。いみじうおもしろし。こまうたもおかし。

ひきものは。びは。さうのこと。しらべは。ふかう風香でう調。わうじきてう。れう王のはきう。とりのはきう。そかうのはきう。はるのうぐひすのさえづりといふがくも。いとおもしろし。さうふれん。

ふきものは。よこぶえいとおかし。とをくよりきこえたるも。ちかくなりもてゆくもいとおかし。ちかかりつるが。いととをくなりゆきて。はるかにきこゑたるもすべておかし。くるまにてもむまにても。すべてふところにさしいれたるもなにとも見えず。さばかりおかしきものはなし。ましてきゝしりたるてうしなどは。いとめでたし。あか月などにいづる人のわすれたりけるが。まくらのもとなどにありけるを見つけたるも。いみじうこそおかしけれ。人のとりにをこせたるををしつつみてやるも。たてぶみのやうにみえて。いとつきし。

さうのふえは。とをき月のあかきに。くるまなどにてふきたるはおかしけれど。ところせくもてあつかひにくげにぞみえたる。さてふくかほやいかにぞや。それはよこぶえもふきなしにありかし。

ひちりきは。いとかしがましう。秋のむしといはゞ。くつはむしなどの心地して。うたてけぢかくきかまほしからず。ましてわろくふきたるはいとにくきに。りんじのまつりの日まだごぜにはいでは