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おかしけれ。

したすだれは。むらさきのすそご。つぎにはすはうもよし。

むまは。いとくろきがかたのわたりたゞすこし白き。むらさきのもんつきたるあしげ。うすこうばいのいろにて。おがみなどはいとしろきは。げにゆふかみともいひつべしかし。又ひたひくろきが。あし四しろきもおかし。

うしは。いとくろきが。はらのした。あしのさき。おのすそなどしろき。

ねこは。うへのかぎりくろくて。はらの下は。しろきもよし。

ちごとわかき人とは。こゑたるよし。

ざうしきずい身は。やせほそきよき。人もおとこはわかきほどはやせなるこそよけれ。いたうこゑたるは。ねぶたかるらんと見えて。おとなびてずらう受領などになりなむおりは。こえふとりたらむよし。

こどねりわらはは。ちいさくてかみうるはしく。すそさはらかにいろなるが。こゑらうしき物から。わかやかにて。うちかしこまりて。ものなどいひたるこそおかしけれ。

うしかひは。かみあらゝかに。かほあからかにておほきなる。

ほうしは。ことすくななるおとこだに。あまりつきしきはにくし。されどそれはさてもやあらむ。

女は。おほどかなる。したの心はともかくもあれ。うはべはこめかしきは。まづらうたげにこそみゆれ。いみじきそら事を人にいひつけられなどしたれども。みちしくあらがひわきまへなどはせで。たゞうちなきてゐたれば。みる人もおのづから心ぐるしうて。ことはりつかし。

女のあそびは。ふるめかしけれども。らんご亂碁。けふせき。すぐろく雙六はしらき。へんつくもよし。

おとこのあそびは。こゆみ。さまあしきやうなれども。まりもみどころあり。ゐんふたぎ。すぐろくはてう