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群書類從卷第三百三十一
紀行部五
東關紀行
前河內守親行
齡は百とせの半に近づきて。鬢の霜漸冷しといへども。なすことなくして徒にあかしくらすのみにあらず。さしていづこに住はつべしともおもひさだめぬありさまなれば。彼白樂天の身は浮雲に似たり首は霜ににたりと書給へる。あはれにおもひあはせらる。もとより金帳七葉のさかへをこのまず。たゞ陶潛五柳のすみかをもとむ。しかはあれども。みやまのおくの柴の庵までもしばらく思
群書類從卷第三百三十一
紀行部五
東關紀行
前河內守親行
齡は百とせの半に近づきて。鬢の霜漸冷しといへども。なすことなくして徒にあかしくらすのみにあらず。さしていづこに住はつべしともおもひさだめぬありさまなれば。彼白樂天の身は浮雲に似たり首は霜ににたりと書給へる。あはれにおもひあはせらる。もとより金帳七葉のさかへをこのまず。たゞ陶潛五柳のすみかをもとむ。しかはあれども。みやまのおくの柴の庵までもしばらく思