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ゆへ〳〵しくして。すはまのほとりの水に。かきませたり。
紀の國のしらゝの濱に拾ふてふこの石こそは巖ともなれ
あふきとものおかしきを。その比は人々もたり。
八月廿日あまりのほとよりは。上達部。殿上人とも。さるへきはみなとのゐかちにて。はしのうへ。たいのすのこなとに。みなうたゝねをしつゝ。はかなうあそひあかす。ことふえの音なとには。たと〳〵しきわか人たちの。とねあらそひ。いまやう歌ともゝ。所につけてはおかしかりけり。宮大夫
ゆへ〳〵しくして。すはまのほとりの水に。かきませたり。
紀の國のしらゝの濱に拾ふてふこの石こそは巖ともなれ
あふきとものおかしきを。その比は人々もたり。
八月廿日あまりのほとよりは。上達部。殿上人とも。さるへきはみなとのゐかちにて。はしのうへ。たいのすのこなとに。みなうたゝねをしつゝ。はかなうあそひあかす。ことふえの音なとには。たと〳〵しきわか人たちの。とねあらそひ。いまやう歌ともゝ。所につけてはおかしかりけり。宮大夫