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後は其卦を名づけて遇卦又は本卦といふ。六本の中老陰老陽あるときは其の爻は變じて陽となり陰となる。此くして變つた卦を名づけて之卦といふ。其二つの卦の關係によりて吉凶善惡を判斷するのである。

ハ 考變占

 今六爻を得たとする。例へば䷉。(註:゜は3本目)が出た。此れにて占はんとする時は如何にすべきかといふに、此卦は本卦又は遇卦といふので゜の付いたものがあれば變ずるから䷼となる。左傅に何々の何々に之くに遇ふとあるのは之をいふのである。而して其の變ずるのは今は一本の例であるがニ本のことも三本のことも乃至は六本のこともある。變つた卦を變卦又は之卦といふ。

 占ふには變はる爻を主とすべきか如何。例へば今の例でいへば九四(乃ち下から第四)を主として占ふべきかといふに、一本の場合は其れ