Page:EkiToJinsei.djvu/14

このページは検証済みです

物とか或は井といふやうな極些細な事に關係のあるものもある、又は單に太陽が昇るとか風で氷を解くとかいふ工合に性質若くは活勒に關係のある者もある六十四といふと數は少ないやうだけれども示して居る種類は甚だ多樣である、ソコで此方面から考へたけれども矢張統一が出來惡い、倂し周易の六十四卦を論ずる場合には折角昔しからの聖人が一卦は一卦として有する意味を持たせて居つたのであるから、其積りで系統を作つて見なければ面白ないと考へて、自分は斯う云ふことを考へたのである、夫は六十四卦は今いふた樣な工合に種々の現象を示して居るけれども、何れも人間社會に關係がある、直接間接に關係を持て居る。其關係とはどう云ふ方面かといふことを聯想したのである、例へば井があると云ふと其が如何に人間社會に關係するかといふと人間を養ふといふ方に解釋する、又は鼎といへば物體であるけれども矢張人間社會に關係する。ヒユウマンライフの中の養ふとい