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彼等の側にぢつとしてゐる
俺はその頰に唇をつけやうとした
我々の生活は昨日より今日
何物も惡くなつた
俺はそれを睨み返してゐる
だが それと共に巨大なる敵がいたる所で崩壞を初める前すべりを我々は握知する事が出事る


斷 片 58


子供よ
俺達は默つてお前のふくらんだ目のあかいぶよの顏を見乍ら暖めてゐる
嚴寒の底におれ達は春のやうに燃えてゐる