叩き潰せるものを叩き潰し切つて進む愛は 何を見つめてゐたからか? 俺はお前を信ずる そして自分を信ずる よし 俺達の道がどんなであらうとも 百も萬もの僞瞞の前に我々が脱線するなら それは俺達が自殺したより 更に取り返しがつかない。
斷 片 43
搾り粕のパンとか正義とか黨とか小僧共の泣き言を聞き飽きてゐる胃袋は すでに一刻でも餘計に現實を嚙んで消化(こな)してゐる