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斷 片 18


立ち止つて波は白い泡となつて浮ぶ
我々の友は生命を亡くし又生活から一切の希望を奪ひ去られた者もある
だが碎けてゐた波も何時か無限の里程を成す
我等の友は戰ひの火蓋を切つて
何等悔ひる所なく微笑みをもつて消えて行つた
世界はその屍の上にのみ新しく建てられる
世界はそこにのみ底咆えをしてゐる。


斷 片 19


欲望が彼の胸へ種子を下した